英語の発音、独学でどこまで直せるのか。
アプリで採点しても「何を直せばいいか」が分からない。本を読んでも「自分の舌が合っているか」が分からない。
結局ネイティブに聞くしかないの? 僕もずっとモヤモヤしていました。
この記事を読めば、発音採点アプリのELSA Speak・発音教本・オンライン英会話の3つを駆使して、発音を改善する方法がわかります。
僕が直したのは、苦手だった3つの音です。
/uː/と/ʊ/(長い「ウー」と短い「ウ」に近い音)。/iː/と/ɪ/(長い「イー」と短い「イ」)。/dʒ/と/ʒ/(「ジ」に近い2つの音)。
正直に言うと、3つとも最後は講師に直してもらっています。
でも、教本があったから講師の指摘が理解できた。今はその音を、教本だけで戻せています。
「独学で行ける範囲」と「人に頼る範囲」の線引きを、実際の順番のまま書きます。
ELSAは、話した英語を音ごとに採点してくれる発音アプリです。使ったことがない人は、こちらで「実際どうだったか」を書いています。


✍️ この記事を書いている人(フクさん)
純ジャパからTOEFL iBT108(旧形式)を取得し、世界Top15大学院(QS/THE)をGPA4.0で修了。ELSAを1年使用後、永久会員として再開。Camblyは2年で300回以上。発音教本3冊は今も手元にあります。実際に僕が試して、続いた方法と失敗した方法をそのまま書きます。
✅ この記事でわかること
- 独学で行けるのは「概念の理解」と「測ること」まで、という線引き
- ELSAで赤が消えない音を、教本→講師の順で直した実際の流れ
- 発音教本3冊の役割分担(通読する1冊・辞書として引く2冊)
- 『日本人のための英語発音完全教本』のどの説明が腑に落ちたか
- 講師にしか直せなかった「唇の緊張」の話と、教本が下地になった理由
- 4年後、講師が要った音が教本だけで戻せるようになった変化

シマちゃん(読者代表)
アプリも本も講師も全部やるの?時間もお金も足りないし、どれから手をつければいいか分からないよ……。

フクさん(筆者)
全部はやらないよ。3つとも役割が違うから、出番が来たときだけ使う。僕が実際にやった順番をそのまま見せるね。
結論|僕の場合、独学で行けたのは「概念の理解」と「測ること」まででした
先に結論を書きます。
僕の場合、独学(ELSA+教本)で行けた範囲は2つです。
「その音がどういう音か理解する」ことと、「今できているかを測る」こと。ここまででした。
一方で、「実際に自分の口がその形になっているか」の最初の答え合わせは、自分だけではできませんでした。
3つの音とも、です。
💡 3つの役割分担(この記事の結論)
- ELSA: 今できているかを「測る」。毎日でも1語10秒でも測れる
- 発音教本: 舌の位置・唇の形を「その場で引く」。1音10分で済む
- 講師(オンライン英会話): 自分の口を見てもらって「直す」。毎日は使えない
「独学は無理」と言いたいわけではありません。
むしろ、独学で済む部分を先に済ませるための話です。
概念を入れるところと、毎日測るところは独学で回せます。ここに講師の時間を使うのはもったいない。
講師に頼るのは、教本を引いても赤が消えない音だけ。僕の場合はそれが3つでした。
例えるなら、教本は地図で、ELSAは現在地を示すGPS。
地図と現在地があれば、だいたいの場所までは自力で行けます。
でも「今いる場所が本当に目的地か」は、現地の人に聞かないと分からない。そういう関係です。
「独学は限界があるからスクールへ」という話ではありません。限界の線がどの音にあるかを、自分で見つける話です。

このあと、実際にどういう順番で3つを使ったのかを書いていきます。
僕が3つの音を直した順番|ELSAで赤が消えない→教本を引く→それでも無理な音だけ講師
順番はシンプルでした。
ただし「アプリ→本→講師」を毎回律儀に回していたわけではありません。
教本を開くのは、ELSAで何回やっても赤が消えないときだけです。
🔄 僕が実際に回していた流れ
- ELSAのスキルレッスンで苦手な音を練習する。赤が出たら言い直す
- 何回言い直しても赤が消えない音が出てくる
- その音のページだけ教本で引く。舌の位置と唇の形を確かめて、もう一度ELSAで測る(ここまで10分ほど)
- それで緑になる音もある。ならない音もある
- ならなかった音を、次のCamblyのレッスンで講師に見てもらう

実際の画面で見ると、こういうことです。

スキルレッスンで文を読んだら「ほぼ正解 76%」。cook の母音と weeknights の母音が赤くなっています。
赤くなった cook を開くと、どこがどう違うのかが出てきます。

僕は /ʊ/ のつもりで言ったのに、判定は /ə/。「/u/ と言ってから、唇と舌をリラックスさせて」というアドバイスも出ています。
これを読んで言い直すと、こうなりました。

97%。赤が消えました。
この cook のように、アドバイスを読んで言い直せば緑になる音もあります。
教本を引いて緑になった音もありました。
でも、何度言い直しても赤が消えない音もあります。僕が一番直したかった3つの音は、全部そちら側でした。
/uː/と/ʊ/、/iː/と/ɪ/、/dʒ/と/ʒ/。この3つです。
教本を読んで、なるほどと思って、ELSAで測る。まだ赤い。
もう一度読む。また測る。まだ赤い。
このループを何回か回して、「これは自分では無理だ」と分かった音だけを講師に持っていきました。
だから、この記事は「教本とアプリだけで全部直った話」ではないです。
どこまで自力で行けて、どこから人が要るのか。その境目が、実際にやってみて初めて見えた、という話です。
順番をひとことで言えば、「赤が消えないときだけ、次の道具に進む」。これだけです。
この順番は、2022年にELSAとCamblyを併用していた時期に固まりました。
併用の全体像は別の記事に書いているので、「アプリと講師の分担」から知りたい人はそちらからどうぞ。

僕が使った範囲では、ELSAは「測る」役割が中心でした
「ELSAのスコアが上がらない」と検索している人は、たぶんここでつまずいているんだと思います。
ELSAは、音ごとに赤・黄・緑で判定を返してくれます。どの音が苦手かを見つけるには便利でした。
口や舌の動きを示すガイドも用意されています。
ただ、僕が当時使っていた範囲では、「今の自分の舌が、本当にその位置にあるのか」までは自信を持って判断できませんでした。
赤が出る。言い直す。また赤。
ガイドを読んでも、自分の口の動きのどこが違うのかが分からない。
結局、同じ発音を繰り返してしまう。僕の場合、スコアが止まった理由はここでした。
⚠️ ELSAだけで回そうとすると起きること
- 赤の理由が分からないまま、同じ発音を繰り返す
- たまたま緑が出た発音を「正解」と思い込む(再現できない)
- 単語テストで100%が出ると、直った気になる(文章に入れると崩れる)
✅ ELSAに任せてよかったこと
- 「どの音が苦手か」の特定。自分の耳では分からない
- 教本を読んだ直後に「変わったか」を測る答え合わせ
- 講師に直された翌日、同じ口の動きが再現できているかの確認
ここで大事なのは、ELSAは体重計です。体重計に「痩せ方を教えてくれない」と言っても仕方ない。
測る道具として割り切ると、次に必要なのは「舌の位置を引ける何か」になります。それが教本でした。
ELSAの「測る」の使い方そのものは、別の記事で最初の2週間の手順として書いています。


シマちゃん(読者代表)
発音の本って何冊も出てるよね。全部読まなきゃダメ?分厚いの見ただけで閉じそう……。

フクさん(筆者)
通読するのは薄い1冊だけ。分厚い2冊は辞書だから、赤が消えない音のページしか開かないよ。僕もいろいろ試して、この3冊に落ち着いた。
発音教本は3冊で足りました|入口の『英語耳』と、辞書として引く2冊
僕が使っているのは3冊です。
他にも何冊か試しましたが、最終的に手元に残ったのはこの3冊でした。
| 本 | 役割 | 読み方 |
|---|---|---|
| 英語耳(松澤喜好) | 入口。発音記号を一通り覚える | 最初に通読する。薄いので読み切れる |
| 日本人のための英語発音完全教本(竹内真生子) | 辞書。舌の位置・唇の形を図で引く(日本語) | 通読しない。赤が消えない音のページだけ |
| Mastering the American Accent(Lisa Mojsin) | 辞書。同じ音を英語の説明で引く | 通読しない。完全教本と併読して確かめる |
『英語耳』は通読する。ここで発音記号を一通り入れます
3冊の中で唯一、最初から最後まで読んだ本です。
理由は2つあります。
「なぜ発音を学ばないといけないのか」が腹落ちすること。そして、他の2冊よりコンパクトで読み切れることです。
ここで発音記号を一通り覚えておかないと、次の2冊を「辞書として引く」ことができません。
辞書は見出し語が読めないと引けないのと同じです。
『完全教本』と『Mastering the American Accent』は辞書として使用
この2冊は分厚いです。
レビューで「情報量が多すぎる」「教師向け」と書かれているのも見ました。通読しようとすれば、たぶんそうなります。
でも辞書として引くなら、その情報量が味方になります。
僕の使い方は、ELSAで赤が消えない音が出たら、その音のページだけ開く。
舌の位置と唇の形を確かめて、声に出して、ELSAで測り直す。ここまでで10分くらいです。
日本語の『完全教本』で引く。次に英語の『Mastering the American Accent』で、同じ音の説明を読み比べる。
同じ音を2つの言語で説明されると、片方で分からなかった感覚がもう片方で埋まることがありました。

📖 日本人のための英語発音完全教本(竹内真生子)
日本語の辞書として引く1冊。舌の位置と唇の形が図で載っていて、日本語の音を出発点に説明してくれます。
📖 Mastering the American Accent(Lisa Mojsin)
英語の辞書として引く1冊。同じ音を英語の説明で読み比べるために使っています。
📝 版について
- 『英語耳』:改訂3版(2021年刊行)
- 『日本人のための英語発音完全教本』:Web動画付版(2022年刊行)
- 『Mastering the American Accent』:2nd Edition(2016年刊行)。購入時にリンク先で最新版を確認してください
- 僕が使っているのは以前の版ですが、引き方は同じです
- 価格は変わるので書きません。各リンク先で確認してください
教本で「腑に落ちた」説明|日本語のウを基準に、舌がどれだけ動くかの図
「舌の位置が分からない」と検索する人に、一番伝えたいのがここです。
僕が /uː/ と /ʊ/ で赤が消えなかったとき、『完全教本』を引いて腑に落ちたのは、次の3点でした。
🔍 『完全教本』で分かったこと(/uː/ と /ʊ/ の場合)
- 舌の位置。口の中のどこに舌があるかが図で示されている
- 唇の緊張の度合い。2つの音で唇の力の入れ方が違う
- 日本語の「ウ」を基準に、舌がどれくらい動くか。ここが一番効いた
3つ目が決定的でした。
英語の音を英語の音として説明されても、自分の口がどこにあるかは分かりません。
でも「日本語のウから、ここまで動かす」と言われると、出発点が自分の中にあるので動かせる。
僕が読み比べた2冊の中では、この説明が一番腑に落ちました。英語で音を説明されるより、日本語の「ウ」を出発点にできたからです。
英語で書かれた『Mastering the American Accent』にも、同じ音の説明はあります。でも当然、「日本語のウ」は出てきません。
日本語話者なら、まず『完全教本』で引くのが良い気がしています。
ここまでで、僕はこの2つの音を「概念として」理解しました。
舌はここ、唇はこう、日本語のウからこれくらい。
ELSAで測り直します。
まだ赤でした。

僕が講師に直してもらった音|/uː/ と /ʊ/ の唇の緊張
赤が消えない3つの音を、Camblyの発音が得意な講師に持ち込みました。
レッスンの冒頭で「この音を聞いてほしい」と伝えて、口元を画面越しに見てもらう。
このときの様子は併用の記事に書いたので、ここでは教本との関係だけを書きます。
/uː/ と /ʊ/ について、講師に言われたのはこういうことでした。
💬 講師の指摘(発音が得意な講師・要旨)
/uː/ のほうが /ʊ/ より、唇を緊張させる。
僕の口を見て、「今のは唇がゆるい」と、その場で言い分けてもらった
ここで、ちょっと驚きました。
「唇の緊張の度合い」は、教本にも書いてあったんです。
読んで、理解していた。でも自分の唇が緊張しているかどうかは、自分では分からなかった。
講師は僕の口を見て、「今のは緊張が足りない」「今のはできている」と、その場で言い分けてくれました。
概念として理解できるのと、実際にできているかは別。
これが、3つの音を通して一番はっきり分かったことです。
✅ 教本があったから、講師の指摘が理解できた
- 「唇を緊張させて」と言われたとき、何のことか分かっていた(教本で読んでいた)
- 講師が直したのは「概念」ではなく「僕の口が実際にどうなっているか」
- レッスンの時間を、説明ではなく確認に使えた

逆に言うと、教本を読んでいない状態で「唇を緊張させて」と言われても、たぶんピンと来なかったと思います。
僕は、レッスンの時間を「発音の仕組みを一から説明してもらう時間」にはしたくありませんでした。教本で読めることは先に読んでおいて、講師には「僕の口が実際にどう動いているか」を見てもらう。
これが、教本を挟む一番の意味でした。
残りの2つ、/iː/ と /ɪ/、/dʒ/ と /ʒ/ も同じでした。
教本で理解して、ELSAで赤が消えなくて、講師に見てもらって直った。
3つとも、最後は人でした。
一度講師に教わった音は、4年後に教本だけで戻せました
ここまで読むと、「結局、一度は講師に頼らないといけないのか」と思うかもしれません。
僕も最初はそう考えていました。
ただ、4年後にもう一度同じ音でつまずいたとき、少し違うことが起きました。2026年8月にELSAを再開してからの話です。
4年ぶりに測ってみると、/uː/ と /ʊ/ がまた赤になっていました。
正直、ちょっとへこみました。あれだけ講師に見てもらって直した音なのに。
でも今回は、講師に持ち込む前に『完全教本』を引きました。
舌の位置、唇の緊張、日本語のウからの距離。4年前と同じページです。
声に出して、ELSAで測り直す。
緑になりました。
4年前は、同じページを読んでも赤のままで、講師が要った音です。
それが今は、教本だけで戻る。
僕なりに理由を考えると、一度講師に「できている状態」を体で教わっているからだと思います。
4年前の教本は、まだ見たことのない場所の地図でした。
今の教本は、一度行った場所の地図です。読めば思い出せる。

だから3層の役割は、時間とともに変わっていきます。
| 段階 | 教本 | ELSA | 講師 |
|---|---|---|---|
| 最初 | 音の仕組みを理解する | 苦手な音を見つける | できている状態を教わる |
| 直った後 | 開かなくなる | 開かなくなる(ここで崩れた) | 発音では使わなくなる |
| 崩れた後 | 以前の感覚を思い出す | 崩れに気づく | 僕の場合は要らなかった |
僕の場合、最初は3つ全部が必要でした。
でも一度直したあとまで、ずっと3つを使い続けたわけではありません。むしろ時間が経つほど、講師が必要な場面は減りました。
少なくとも僕の場合は、そうでした。一度講師に「できている状態」を教わった /uː/ と /ʊ/ は、崩れたあとも教本を読むだけで戻せた。4年前にはできなかったことです。
最初から独学で全部直そうとしなくてもいい。一度人に教わることで、あとから自分で戻せる範囲が広がることもある。これが4年後に分かったことでした。
なお、崩れた原因は「直したから測らなくなった」ことでした。この失敗は別の記事で書いています。


シマちゃん(読者代表)
え、同じページなのに4年前は直らなくて、今は直るの?本が変わったわけじゃないのに。

フクさん(筆者)
本は同じ。変わったのは僕の側。一度講師に「できてる状態」を体で教わったから、本を読めば思い出せるようになったんだと思う。
読者向けの4ステップ|特定する→引く→測り直す→聞く。教本は1音10分でいい
僕の順番を、これから始める人向けに整理します。

Step 1:ELSAで「赤が消えない音」を特定する
📝 やること
- 怪しい単語を辞書で10語測る。低い音のスキルレッスンを回す
- 何回言い直しても赤が消えない音をメモする(3つあれば十分)
- 講師に指摘されたことがある音も、同じメモに足す
ポイントは、全部の音をやらないこと。赤が消えない音だけが、次のステップに進みます。
Step 2:その音のページだけ教本で引く
📝 やること
- 発音記号がまだなら、先に『英語耳』を通読する(ここだけは通読)
- 『完全教本』で該当の音を引く。舌の位置・唇・日本語の音からの距離を見る
- 声に出す。10分で切り上げる
ポイントは、通読しないことです。僕は分厚い本を最初から読もうとして、続きませんでした。
Step 3:ELSAで測り直す
📝 やること
- 教本を見た直後に、同じスキルレッスンで測る
- 緑になったら翌日もう一度測る(再現できるか)
- 赤のままなら、その音はStep 4行き
ポイントは、緑を1回出して終わりにしないことです。僕は翌日にももう一度測っていました。その場だけ偶然うまく言えたのか、同じ口の動きを再現できるのかを分けたかったからです。
Step 4:それでも赤の音だけ、講師に口を見てもらう
📝 やること
- レッスン冒頭の5分で「この音を見てほしい」と伝える
- 教本で読んだ言葉(舌・唇)で質問する。話が早い
- 「今のはできている」と言われた口の感覚を覚えて、翌日ELSAで測る
ポイントは、講師に「発音を直してください」と丸投げしないことです。僕の場合は、音を1つに絞って持ち込むと、レッスン冒頭の5分ほどで聞きたいことを確認できました。
❌ よくある失敗(僕がやったもの含む)
- 教本を最初から通読しようとして、途中で閉じる
- ELSAで緑が1回出ただけで「直った」と思う(翌日は赤)
- 直ったあとに測るのをやめて、崩れたことに気づかない
- 講師に音を絞らず「発音見てください」と頼んで、レッスンが雑談で終わる
時間の目安は、ELSAが週20分、教本が赤が出たときだけ10分、講師がレッスンの冒頭5分。
僕の併用期間の実績がこの配分でした。全部を毎日やる必要はないです。
教本の限界も書きます|精度は講師に遠く及びません
ここまで教本を推してきたので、限界も正直に書きます。
直す精度で言えば、教本はCamblyの講師に遠く及びませんでした。
本は、僕の口を見てくれません。
「できているつもり」を「できていない」と言ってくれるのは、人だけです。
⚠️ 教本にできないこと
- 自分の口が図の通りになっているかの判定
- 実際の会話中に、自分の発音がどう崩れているかのその場の指摘
- 「惜しい」と「違う」の違いを、自分の口の動きを見ながら判断してもらうこと
✅ それでも教本を挟む理由
- 赤が出た「その場」で引ける。講師は次のレッスンまで待つ
- 講師の指摘を理解する下地になる。レッスン時間を説明に使わずに済む
- 一度直した音なら、教本だけで戻せる
もう1つ、独学の限界として知っておいてほしいことがあります。
僕はELSAで発音100%と表示されたあと、ネイティブ講師から53件の発音指摘を受けています。
単語を1語だけ読むときと、会話の内容を考えながら話すときでは、僕の口の動きが違っていました。
だから僕は、「単語で測ること」と「実際に会話すること」を別のチェックだと考えるようになりました。


だから「独学でどこまで直せるか」の答えは、こうなります。
概念を入れて、測って、一度直した音を維持するところまでは独学で回せる。最初の「できているか」の答え合わせだけは、人に頼ってください。

シマちゃん(読者代表)
結局、講師は要るんだね……。それなら最初から講師だけでよくない?

フクさん(筆者)
講師は毎日使えないし、全部の音を見てもらう時間もない。だから概念と測定は自分で済ませて、講師には「この3つだけ」を持っていく。そのほうが講師の5分が効くんだ。
よくある質問(FAQ)
Q1. 英語の発音は独学だけで直せますか?
概念を理解して、測って、一度直した音を維持するところまでは独学で回せます。
僕の場合、「実際に口がその形になっているか」の最初の答え合わせだけは講師が必要でした。3つの音とも、です。
Q2. ELSAで100%が出ているのに、なぜ講師に直されるのですか?
僕の場合、単語を1語だけ読むときと、会話の中で話すときで発音が違っていたからです。単語なら舌や唇を意識できます。
でも会話になると、何を話すかに意識が向いて、以前のクセが戻ることがありました。実際、僕はELSAで発音100%と表示されたあとに、ネイティブ講師から53件の発音指摘を受けています。
Q3. 教本は最初から通読した方がいいですか?
『英語耳』だけ通読してください。発音記号を覚えるためです。
『完全教本』と『Mastering the American Accent』は辞書です。赤が消えない音のページだけ引く使い方が、僕には合っていました。
Q4. ELSAは舌の位置を教えてくれますか?
口や舌の動きを示すガイドは用意されています。ただ僕の場合、自分の舌が今その位置にあるかどうかまでは判断できませんでした。
僕は「赤の理由」を教本で引き、「できているか」を講師に見てもらう分担にしました。
Q5. 発音記号が読めなくても教本は使えますか?
辞書は見出し語が読めないと引けないのと同じで、発音記号が読めないと引けません。
先に『英語耳』で一通り入れてください。薄いので読み切れます。
Q6. 講師には、いつ・何を聞けばいいですか?
教本を引いてもELSAの赤が消えない音が出たときです。
レッスン冒頭の5分で「この音を見てほしい」と伝えて、口元を見てもらってください。教本で読んだ言葉(舌・唇)で質問すると話が早いです。
Q7. 1日どのくらいやれば効果がありますか?
僕の実績は、ELSAが週20分、教本は赤が出たときだけ10分、講師はレッスン冒頭の5分でした。
毎日全部やる必要はありません。「赤が消えないとき」だけ次の道具に進む形です。
Q8. イギリス英語を目指す場合はどうすればいいですか?
ELSAの採点はアメリカ英語基準なので、この記事の「ELSAで測る」がそのまま使えません。
『完全教本』はアメリカ英語とイギリス英語の両方を扱っています。ただ、イギリス英語を目標にした場合にどう測ればいいかは、僕自身が検証できていません。

シマちゃん(読者代表)
「赤が消えないときだけ次の道具」なら、僕にも回せそう。まず薄い本から読んでみる!

フクさん(筆者)
それで十分。最後に要点だけまとめるね。
※ 合わなければいつでも解約OK・自動更新も簡単にオフにできます
まとめ|独学は3層で回す。最後の答え合わせだけ人に頼る
最後に、この記事の要点をまとめます。
✅ この記事の要点
- 独学で行けるのは「概念の理解」と「測ること」まで。「できているか」の最初の答え合わせは講師
- 順番は、ELSAで赤が消えない音→教本を10分引く→測り直す→それでも赤なら講師
- 教本は3冊。『英語耳』だけ通読、『完全教本』『Mastering the American Accent』は辞書
- 『完全教本』の「日本語のウからどれだけ動かすか」の図が、一番効いた
- 教本があったから、講師の「唇を緊張させて」が理解できた
- 一度講師に直してもらった音は、崩れても教本とELSAで戻せる
ここまで読んで「3つも道具をそろえるのか」と感じたなら、今日は全部やらなくて大丈夫です。まずやるのは1つだけ。ELSAで、自分が怪しいと思う単語を10語測ってみてください。
赤が何度も出る音が見つかったら、そこで初めて教本を開きます。それでも直らなかったときだけ、次のレッスンでその音だけ講師に聞く。
3層を全部がんばらなくていい。赤が消えないときだけ、次の道具に進む。それだけです。
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