“Yeah, we found that in the last minutes.”
「うーん、そこは “at the last minute” だね」
——言葉に詰まった僕に、M先生がそっと正しい形を差し出してくれました。
文法は合っている。意味も通じている。
なのに、ネイティブは「そうは積み上げない」。
この「通じるけど自然じゃない」のズレを、Cambly300回以上のレッスンで何度も指摘されてきました。
TOEFL108を取った今でも、ネイティブ講師には毎回のように直されています。
この記事では、海外生活や旅行のリアルな会話の中で実際に直された表現を14個、講師のセリフ付きで公開します。

✍️ この記事を書いている人(フクさん)
純ジャパ → TOEFL108 → 世界Top15大学院(QS/THE)GPA4.0。
Camblyを2年以上使い倒した英語学習メンター。精神論ではなく再現性のある方法を伝えます。
✅ この記事でわかること
- 日本人が一番落とす時制「現在完了」のリアルな直され方
- 空港・飛行機・電車で通じなかった旅行英語(connecting flight 等)
- 「通じるけどネイティブは選ばない」語彙・前置詞のズレ
- this Wednesday と next Wednesday の意外な落とし穴
- その場で言葉に詰まったとき講師が差し出してくれた表現
- このミスがなぜ起きるのか、独学で気づけない理由

シマちゃん(読者代表)
文法は合ってるのに「ネイティブはそう言わない」って直されるの、地味にショックなんだけど…これ僕だけ?

フクさん(筆者)
全然シマちゃんだけじゃないよ。TOEFL108の僕も毎回直されてる。今回はその記録だよ。
結論: 文法の正しくても、自然な表現とは限らない。
先に今回の学びを言います。
文法的に正しくても、「ネイティブが自然に選ぶ形」はまた別にあります。
例えば「友達ができた」を “I got friends” と言っても、意味は通じます。
でもネイティブは “I have made friends” と現在完了で積み上げる。
このズレは、テストでは減点されません。
だから独学だと気づけないまま、何年も残り続けます。
今回紹介する14個は、Vol.1(表現編 第1弾)とは場面がまったく違います。
舞台は空港・飛行機・電車・キッチン・引越し——海外生活と旅行のリアルな会話です。
💡 この記事の14個を4つに分けると
- 現在完了が抜ける: 日本人が一番落とす時制(#1〜#2)
- 海外生活・旅行で直された表現: 空港・飛行機・料理(#3〜#7)
- 語彙・前置詞の小さなズレ: 通じるけど選ばない(#8〜#11)
- 時制・関係表現の言い回し: this/next の罠ほか(#12〜#14)
ここから、実際に直された14個を順番に見ていきます。
現在完了が抜ける——日本人が一番落とす時制(#1〜#2)
最初は、僕が一番しつこく直された「現在完了」から。
日本語には「〜してきた」という積み上げの感覚はあっても、文法としての現在完了がありません。
だから会話のスピードでは、つい過去形や単純な現在形で済ませてしまう。
M先生との会話で、この穴は2回はっきり見えました。
#1 “I got friends” → “I have made friends”——友達は「できた」ではなく「作ってきた」
留学生活の話で、「こっちで良い友達ができたんだ」と伝えたかったときのこと。
💬 僕が言った英語
“I got very good friends here.”
(意図: ここで本当に良い友達ができた)
すかさず、M先生がこう言い直してくれました。
💬 講師のフィードバック(M先生・アメリカ)
“You can say I made, well, I have made very good friends here. It’s not over, so I have made very good friends.”
訳:「I have made very good friends」と言えるよ。まだ終わってない関係だから、現在完了でね。
ポイントは “It’s not over”(まだ終わっていない)でした。
友達ができて、その関係が今も続いている。
この「過去から今につながっている感じ」を、英語は現在完了 have made で表します。
❌ 僕の言い方
I got friends(過去の一点で「手に入れた」感じ。関係が切れて聞こえる)
✅ ネイティブの言い方
I have made friends(作ってきて、今も続いている)
例えるなら、got は「点」、have made は「線」です。
日本語の「友達ができた」はどちらにも訳せてしまうので、つい過去形の点で止めてしまう。
でもネイティブの頭の中では、続いている関係は線で描かれているんですよね。
💡 ポイント: 「今も続いている」なら現在完了。got で点にせず、have+過去分詞で線にする。
#2 “I cooked three times” → “I have cooked this three times”——経験は積み上げて語る
イカスミパスタを30回以上作っている、という料理の話でのこと。
「自分でも3〜4回は作った」と言おうとしました。
💬 僕が言った英語
“I cooked maybe three, four times.”
(意図: 今までに3、4回くらい作ったことがある)
💬 講師のフィードバック(M先生・アメリカ)
“You can say, I have cooked this maybe three or four times.”
訳:「I have cooked this maybe three or four times」と言えるよ。
ここでも現在完了でした。
「これまでの人生で何回やったか」という経験の回数を語るとき、英語は have+過去分詞を使います。
“I cooked” だと「(あのとき)作った」と特定の過去の話に聞こえてしまう。
ついでに小さな直しがもう1つ。
“three, four times” ではなく “three or four times”。
日本語は「3、4回」と読点でつなげますが、英語は or でつなぎます。
💡 現在完了が顔を出す3つの場面
- 継続: ずっと〜している(I have lived here for two years)
- 経験: 〜したことがある(I have cooked this a few times)
- 完了・結果: 〜してしまった/今その状態(I have made friends)
この3つは中学で習います。
でも会話の速度で正しく出せるかは、まったく別の話なんですよね。
💡 ポイント: 「今までに何回」「今も続く」は現在完了。過去形で点にしない。

シマちゃん(読者代表)
現在完了、習ったはずなのに会話だと過去形で済ませちゃう…まさに僕だ。

フクさん(筆者)
正直、僕も100回以上直された。でも「続いてる?」って自問するクセがつくと、だんだん出るようになるよ。
海外生活・旅行で直された表現(#3〜#7)
次は、海外生活と旅行のリアルな場面で直された5つ。
空港、飛行機、電車、キッチン——どれも英会話の定番トピックです。
だからこそ、ここでズレると毎回同じ場所でつまずきます。
#3 “transit flight” → “connecting flight”——乗り継ぎ便はこう言う
ロシア経由でヨーロッパに行ったときの話をしていたときのこと。
「乗り継ぎだけで、空港の外には出ていない」と言おうとしました。
💬 僕が言った英語
“Only transit flight.”
(意図: 乗り継ぎだけ。トランジット)
💬 講師のフィードバック(M先生・アメリカ)
“Yeah, we say connecting flight. Or you had a connection flight.”
訳:それは「connecting flight」って言うよ。または connection flight ね。
「トランジット」は和製英語というほどではないのですが、日常会話では connecting flight が圧倒的に自然でした。
「乗り継ぎ便」は connecting flight。
「乗り継ぎ(の行為そのもの)」は connection。
旅行の予約サイトや空港の案内表示でも connecting をよく見かけます。
1回覚えてしまえば、空港の会話がぐっと楽になる単語です。
💡 ポイント: 乗り継ぎ便は connecting flight。transit は会話ではあまり使わない。
#4 “tilt the seat” → “recline the seat”——座席を倒すの定番動詞
帰国便で隣の席が空いていて、「席を少し倒せた」と言いたかったとき。
💬 僕が言った英語
“We could tilt our seat a little bit.”
(意図: 席を少し倒すことができた)
最初は M先生も “you can adjust the seat” と優しく拾ってくれたのですが、すぐに「ちゃんとした単語があるよ」と教えてくれました。
💬 講師のフィードバック(M先生・アメリカ)
“Well, there’s a term for that, we could recline. You know this, recline the seat.”
訳:それ用の単語があるよ、recline ね。recline the seat って言うんだ。
tilt は「傾ける」一般。
でも飛行機や椅子の「背もたれを倒す」は recline がドンピシャの動詞でした。
面白いのは、recline という単語自体は知っていたこと。
知っているのに、会話の瞬間には tilt が口から出てしまう。
「知っている」と「とっさに選べる」は、本当に別物だと痛感しました。
💡 ポイント: 座席を倒すは recline。知ってる単語を「とっさに選ぶ」訓練が要る。
#5 “online booking” → “make a reservation / pre-order”——bookingはホテルの語感
クリスマスのKFCをオンラインで予約する、という話のとき。
「オンラインで booking できる」と言いました。
💬 僕が言った英語
“Online booking or reservation, booking, maybe.”
(意図: オンラインで予約できる)
💬 講師のフィードバック(M先生・アメリカ)
“Booking to me is like a hotel. You can make a reservation, or you can place an order, you can pre-order.”
訳:bookingって私にはホテルっぽく聞こえる。make a reservation か place an order、pre-order の方がいいよ。
booking が間違いというわけではありません。
ただ M先生の感覚では、booking はホテルや旅行の予約の語感が強いとのこと。
💡 「予約」の使い分け
- レストラン・席: make a reservation
- 商品・料理を前もって注文: pre-order / place an order
- ホテル・旅行: booking もOK
「予約」という1語に、英語は複数の動詞を割り当てている。
日本語の便利な1語を、場面ごとにほどいていく感覚です。
💡 ポイント: 食事の予約は reservation、商品の事前注文は pre-order。booking はホテル寄り。
#6 丸ごと矯正された “That was my worst airport experience ever.”
これは単語ではなく、文ごと言い直してもらった例です。
年始の帰国便。空港が大混雑で、荷物を預けるだけで2時間半。
保安検査も長蛇の列で、危うく搭乗時刻に間に合わないところでした。
その地獄を説明しようとして、僕はしどろもどろになりました。
💬 僕が言った英語
“That was the worst experience in the airport, I think.”
(意図: あれは空港で一番ひどい体験だった)
💬 講師のフィードバック(M先生・アメリカ)
“That was my worst airport experience ever. That’s what you can say in this situation.”
訳:こういうときは「That was my worst airport experience ever」って言えばいいよ。
並べてみると、自然な方がはるかにスッキリしています。
“the worst experience in the airport” を、“my worst airport experience” と圧縮する。
airport を experience の前に置いて1つの名詞のかたまりにして、最後に ever(今までで)を足す。
❌ 僕の言い方
the worst experience in the airport(前置詞句で後ろから説明。もたつく)
✅ ネイティブの言い方
my worst airport experience ever(名詞を前に重ねてスッと言う)
日本語の語順のまま「空港での一番ひどい体験」と組み立てると、どうしても前置詞句が後ろに伸びます。
ネイティブは名詞を前にポンと重ねて、短く言い切る。
この「名詞を前に積む」感覚は、Vol.6で書いた強弱のリズムとも地続きだなと感じました。
💡 ポイント: 「場所+体験」は名詞を前に重ねて圧縮。最後に ever で「今までで一番」。
#7 “scoop out the squid” → “scoop out the insides of the squid”——抜くのは「中身」
イカスミパスタの作り方を説明していたときのこと。
下処理で「イカをかき出す」と言おうとしました。
💬 僕が言った英語
“You need to scoop out the squid.”
(意図: イカの中身(わた)をかき出す)
💬 講師のフィードバック(M先生・アメリカ)
“I think you need to say you need to scoop out the insides of the squid.”
訳:そこは「scoop out the insides of the squid(イカの中身をかき出す)」って言う必要があるね。
“scoop out the squid” だと、「イカそのものをかき出す」ように聞こえます。
実際にかき出すのは中身(わた)なので、the insides of the squid が必要でした。
日本語だと「イカをさばく」「イカをかき出す」で、対象の細かい区別をすっ飛ばせます。
英語は「何を」抜くのかを言葉にしないと、絵がズレて伝わるんですよね。
ちなみにこのとき、M先生は “grotesque”(グロい)という単語も教えてくれました。
イカスミの黒い見た目の話で盛り上がった、楽しいレッスンでした。
💡 ポイント: 「中身を抜く」は the insides of 〜。対象を省略すると絵がズレる。

シマちゃん(読者代表)
どれも「知ってる単語」なのに、会話だと別の言葉が出ちゃうんだね…耳が痛い。

フクさん(筆者)
そうなんだよ。だから「直された単語を次のレッスンで使う」を繰り返して、口に定着させていく感じ。
語彙・前置詞の小さなズレ(#8〜#11)
ここからは、1語・前置詞1つの小さなズレです。
小さいけれど、こういうのが積み重なると「なんとなく不自然な英語」になります。
逆に言えば、1個ずつ潰せば確実に自然に近づくところでもあります。
#8 “anything more” → “anything else”——「もう買わない」のelse
靴の話で、「これ以上はもう買わない」と言いたかったとき。
💬 僕が言った英語
“I don’t buy anything more.”
(意図: もうこれ以上は買わない)
💬 講師のフィードバック(M先生・アメリカ)
“I won’t buy anything else. Maybe is a better one.”
訳:「I won’t buy anything else」の方がいいかな。
直しは2か所ありました。
1つは else。
「(それ以外に)もう何も」は anything more ではなく anything else が自然。
もう1つは won’t。
未来の意志「(これからは)買わない」は、don’t(現在の習慣)ではなく will not = won’t です。
「もう買わない」という日本語には、未来の意志がこもっています。
そのニュアンスを won’t が拾ってくれるんですよね。
💡 ポイント: 「それ以外に」は else。未来の「もう〜しない」は won’t。
#9 “exam of Amazon” → “the exam from Amazon”——前置詞は from
AWSの資格試験を受ける、という話のとき。
「アマゾンの試験を受ける」と言おうとしました。
💬 僕が言った英語
“I take exam of Amazon.”
(意図: アマゾンの試験を受ける)
💬 講師のフィードバック(M先生・アメリカ)
“I take Amazon’s exam, or I take the exam from Amazon.”
訳:「Amazon’s exam」か「the exam from Amazon」だね。
日本語の「〜の」を、つい of で直訳してしまうクセです。
「アマゾンが提供する試験」は、所有の Amazon’s か、出どころを示す from Amazon。
of だと「アマゾンについての試験」のように、意味がぼやけて聞こえます。
💡 「〜の」を of で直訳しがちな例
- アマゾンの試験 → the exam from Amazon / Amazon‘s exam
- 会社のイベント → a company event(of を使わず名詞を重ねる)
- 友達からのメール → an email from a friend
💡 ポイント: 「〜の」を全部 of にしない。出どころは from、所有は ‘s。
#10 “not so close friends” → “not such close friends”——soとsuchの境目
京都出身の知り合いの話で、「そんなに親しい友達ではない」と言いたかったとき。
💬 僕が言った英語
“They are not so close friends of mine.”
(意図: そんなに親しい友達ではない)
💬 講師のフィードバック(M先生・アメリカ)
“You can say, they are not such close friends.”
訳:「not such close friends」と言えるよ。
so と such の使い分けです。
後ろに 名詞のかたまり(close friends)が来るときは such。
so は形容詞・副詞を直接強める(so close、so fast)ときに使います。
❌ so + 名詞のかたまり
not so close friends(friendsという名詞が後ろに来るのでズレる)
✅ such + 名詞のかたまり
not such close friends / so close(形容詞だけならsoでOK)
「そんなに」を全部 so で済ませていたので、地味に効いた指摘でした。
💡 ポイント: 後ろが「形容詞+名詞」なら such、形容詞だけなら so。
#11 言葉に詰まったとき差し出された “at the last minute”
これは「直された」というより、詰まった僕に講師が助け舟を出してくれた例です。
大学院のグループ課題の話。
「ギリギリで終わらせるのが好きじゃない」と言いたいのに、”at the last minute” が出てこない。
💬 僕が言った英語
“I don’t really like finish, how do you say…?”
(意図: ギリギリで終わらせるのが好きじゃない、の「ギリギリで」が出ない)
💬 講師のフィードバック(M先生・アメリカ)
“At the last minute. I don’t like finishing anything at the last minute, you can say.”
訳:「at the last minute(ギリギリで)」だよ。「I don’t like finishing anything at the last minute」って言えるね。
“how do you say…?” と詰まった瞬間に、すっと正解を差し出してくれる。
これがリアルタイムの会話の一番ありがたいところです。
ついでに finish ではなく finishing(finish 〜ing で「〜し終える」)も自然に直してくれました。
辞書で “at the last minute” を引くことはできます。
でも「言いたいのに出てこない」瞬間に教われるのは、人が相手のレッスンだけです。
💡 ポイント: 「ギリギリで」は at the last minute。詰まった表現こそメモして次に使う。
時制・関係表現でネイティブが自然にする言い回し(#12〜#14)
最後の3つは、別の講師A先生(帰国前の引越し時期によく話していました)に直された表現です。
M先生とは違う角度の指摘で、特に #12 は単独で1記事書けるくらい大事なやつです。
#12 “next Wednesday” の罠——「今度の水曜」は this Wednesday
帰国の日程を伝えていたときのこと。
「次の水曜日(=今度の水曜)に発つ」と言ったつもりでした。
💬 僕が言った英語
“Next Wednesday, I think. Maybe five days from here.”
(意図: 今度の水曜=5日後に発つ)
💬 講師のフィードバック(A先生・アメリカ)
“You could say this Wednesday. Next would be two times — this would be not next week, following week.”
訳:そこは this Wednesday だね。next だと「再来週の水曜」になっちゃうよ。
ここが盲点でした。
数日後に来る「今度の水曜日」は、this Wednesday。
next Wednesday は、ネイティブの感覚では来週どころか「再来週」の水曜を指すことがあるんです。
⚠️ next の落とし穴
- 今週まだ来ていない水曜 → this Wednesday
- next Wednesday → 話し手によっては「次の次」に取られる
- 飛行機・予約・約束の日程で誤解すると事故になる
旅行や予約の日程をこれで間違えると、1週間ズレた約束になります。
A先生が「これは大事」という顔で念押ししてくれたのが印象的でした。
💡 ポイント: 数日後の曜日は this 〜。next 〜は「再来週」に取られる危険あり。
#13 “my closest friend” → “my best friend”——一番の友達はこう言う
連絡を取る相手の話で、「一番仲のいい友達」と言おうとしたとき。
💬 僕が言った英語
“My closest friend, that’s it.”
(意図: 一番仲のいい友達)
💬 講師のフィードバック(A先生・アメリカ)
“Would you say it’s your best friend? More common in the U.S. to say my best friend.”
訳:それ「best friend」のこと? アメリカでは my best friend の方がよく使うよ。
closest friend は間違いではありません。
ただ「一番の親友」を指すなら、圧倒的に my best friend が自然でした。
A先生いわく、「close friends(親しい友達・複数)」と「best friend(一番の親友・1人)」は別物。
1人を指すなら best friend、何人かなら close friends と使い分けるそうです。
「親しい=close」の発想で closest を作ってしまうのは、いかにも直訳的でした。
定番のかたまり(best friend)はそのまま覚えるのが早いです。
💡 ポイント: 一番の親友は my best friend。複数なら close friends。
#14 “after I got” → “after I get” / “find a place”——未来なのに過去形
最後は、未来の話なのに過去形を使ってしまうクセ。
将来「スキルを身につけたら起業したい」という話のときでした。
💬 僕が言った英語
“After I got the skills…”
(意図: スキルを身につけたら(これから)
💬 講師のフィードバック(A先生・アメリカ)
“It’s going to be get — after I get some experience.”
訳:そこは get だよ。「after I get some experience(経験を積んだら)」ね。
「〜したら」という日本語が過去形っぽいので、つい got にしてしまう。
でも内容はこれから先の話なので、現在形 get が正解です。
英語には「時・条件を表す副詞節では、未来のことも現在形で言う」というルールがあります。
after / when / if のあとは、未来でも現在形。これを会話の速度で守るのが難しいんですよね。
同じA先生との別の回では、家探しの話で find a place も教わりました。
💡 同じ回で直された関連表現
- after I got → after I get(未来でも現在形)
- many residents available → there’s not many places available(residentは「住人」)
- find a place(家・部屋を見つける、の定番)
residents(住人)と place(物件)の取り違えも、日本語の「住居が空いている」を直訳した結果でした。
💡 ポイント: after / when / if のあとは未来でも現在形。物件は place、住人は resident。

シマちゃん(読者代表)
next Wednesdayが再来週って…これ知らずに予約してたら確実にやらかしてたよ。

フクさん(筆者)
ここが一番「教わってよかった」ってやつ。日付がズレると本当に事故るからね。
なぜこのミスが起きるのか——直訳と「完了の感覚」の不在
14個を並べてみると、原因はだいたい2つに収束します。
1つは、ずっと言われている日本語からの直訳。
「〜の」を of に、「ギリギリで」を頭の中で組み立てようとする。
日本語の便利な1語を、英語の場面ごとの言葉にほどけていないんですよね。
もう1つが、今回はっきり見えた「完了・継続の感覚」の不在です。
⚠️ 日本人がやりがちな根っこのクセ
- 「続いている / 経験した」を過去形の点で済ませる(現在完了の不在)
- 未来の「〜したら」を過去形で言う(時・条件節のルール)
- 「〜の」をすべて of で直訳する
- 定番のかたまり(best friend / connecting flight)を自作してしまう
日本語には現在完了という形がありません。
だから「友達ができて、今も続いている」という時間の幅を、英語に移すときに落としてしまう。
知識がないわけじゃないんです。
日本語の設計図のまま英語を建てているから、同じ場所が歪む。
じゃあどう直すか。
僕がレッスンと併用して効いたのは、この4つです。
✅ 僕がやって効いた直し方4つ
- 直された表現を1個ずつメモ: その場で言い直された英語を録画から拾う
- 「続いてる?」と自問するクセ: 過去形を言う前に現在完了か確認する
- 定番のかたまりで覚える: connecting flight / best friend を1語感覚で
- 次のレッスンで意識的に使う: 使って初めて口に定着する
特に効いたのは、最後の「次のレッスンで使う」です。
メモするだけだと、また同じミスをします。
直された表現を次の回でわざと使ってみると、講師が「お、使えてるね」と拾ってくれる。
この一往復で、ようやく自分の言葉になるんですよね。
まとめ——14個の「通じるけど不自然」一覧
今回の14個を一覧にしておきます。
復習用にどうぞ。
| # | ❌ 僕の表現 | ✅ 自然な表現 |
|---|---|---|
| 1 | I got friends | I have made friends(現在完了) |
| 2 | I cooked three, four times | I have cooked this three or four times |
| 3 | transit flight | connecting flight |
| 4 | tilt the seat | recline the seat |
| 5 | online booking | make a reservation / pre-order |
| 6 | the worst experience in the airport | my worst airport experience ever |
| 7 | scoop out the squid | scoop out the insides of the squid |
| 8 | don’t buy anything more | won’t buy anything else |
| 9 | exam of Amazon | the exam from Amazon |
| 10 | not so close friends | not such close friends |
| 11 | (言葉に詰まる) | at the last minute |
| 12 | next Wednesday(今度の水曜のつもり) | this Wednesday |
| 13 | my closest friend | my best friend |
| 14 | after I got | after I get(未来でも現在形) |
あらためて見ると、難しい単語は1つもありません。
現在完了も、this/next も、from も、全部中学で習う範囲です。
ズレていたのは知識ではなく、会話の速度でそれを選べるかどうかでした。
テストのスコアでは測られない部分なので、TOEFL108でもこのザマです。
でも逆に言えば、ここは1個ずつ潰せば確実に自然に近づきます。

シマちゃん(読者代表)
全部知ってる単語なのに、っていうのが逆に救いかも。覚え直しじゃなくて「選び直し」だもんね。

フクさん(筆者)
そうそう。だから絶望しなくていい。1単語ずつ「選び直す」だけ。僕もまだ途中だしね。
この「通じるけど不自然」は、独学だと一生気づけない
最後に正直な話を。
今回の14個、僕は1つも自力で気づけませんでした。
文法書を読めば、現在完了も this/next も載っています。
でも「あなたの I got friends は関係が切れて聞こえる」「その next は再来週だよ」。
こういう指摘は、リアルタイムで聞いてくれる相手がいないと出てきません。
僕の場合、その相手がCamblyのネイティブ講師でした。
レッスンが全部録画されるので、直された表現をあとから何度でも拾えたのも大きかったです。
Camblyをどう使い倒したかは、こちらにまとめています。

次回予告
「Cambly 300回の記録」シリーズ、まだまだ続きます。
次回は海外生活のトラブル英語編を予定しています。
「人生最悪の空港体験」「検疫で全部詰め直し」など、海外で本当に困った場面の英語を集めます。
📚 Cambly 300回の記録シリーズ
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