「通じるけど」ネイティブは言わない英語——300回で直された表現14選|Cambly 300回の記録 Vol.7(表現編 第2弾)

「通じるけど」ネイティブは言わない英語 直された表現14選 Vol.7

“Yeah, we found that in the last minutes.”

「うーん、そこは “at the last minute” だね」

——言葉に詰まった僕に、M先生がそっと正しい形を差し出してくれました。

文法は合っている。意味も通じている。

なのに、ネイティブは「そうは積み上げない」。

この「通じるけど自然じゃない」のズレを、Cambly300回以上のレッスンで何度も指摘されてきました。

TOEFL108を取った今でも、ネイティブ講師には毎回のように直されています。

この記事では、海外生活や旅行のリアルな会話の中で実際に直された表現を14個、講師のセリフ付きで公開します。

フクさん(筆者)

✍️ この記事を書いている人(フクさん)

純ジャパ → TOEFL108 → 世界Top15大学院(QS/THE)GPA4.0。
Camblyを2年以上使い倒した英語学習メンター。精神論ではなく再現性のある方法を伝えます。

✅ この記事でわかること

  • 日本人が一番落とす時制「現在完了」のリアルな直され方
  • 空港・飛行機・電車で通じなかった旅行英語(connecting flight 等)
  • 「通じるけどネイティブは選ばない」語彙・前置詞のズレ
  • this Wednesday と next Wednesday の意外な落とし穴
  • その場で言葉に詰まったとき講師が差し出してくれた表現
  • このミスがなぜ起きるのか、独学で気づけない理由
シマちゃん

シマちゃん(読者代表)

文法は合ってるのに「ネイティブはそう言わない」って直されるの、地味にショックなんだけど…これ僕だけ?

フクさん

フクさん(筆者)

全然シマちゃんだけじゃないよ。TOEFL108の僕も毎回直されてる。今回はその記録だよ。

目次

結論: 文法の正しくても、自然な表現とは限らない。

先に今回の学びを言います。

文法的に正しくても、「ネイティブが自然に選ぶ形」はまた別にあります。

例えば「友達ができた」を “I got friends” と言っても、意味は通じます。

でもネイティブは “I have made friends” と現在完了で積み上げる。

このズレは、テストでは減点されません。

だから独学だと気づけないまま、何年も残り続けます。

今回紹介する14個は、Vol.1(表現編 第1弾)とは場面がまったく違います。

舞台は空港・飛行機・電車・キッチン・引越し——海外生活と旅行のリアルな会話です。

💡 この記事の14個を4つに分けると

  • 現在完了が抜ける: 日本人が一番落とす時制(#1〜#2)
  • 海外生活・旅行で直された表現: 空港・飛行機・料理(#3〜#7)
  • 語彙・前置詞の小さなズレ: 通じるけど選ばない(#8〜#11)
  • 時制・関係表現の言い回し: this/next の罠ほか(#12〜#14)

ここから、実際に直された14個を順番に見ていきます。

現在完了が抜ける——日本人が一番落とす時制(#1〜#2)

最初は、僕が一番しつこく直された「現在完了」から。

日本語には「〜してきた」という積み上げの感覚はあっても、文法としての現在完了がありません。

だから会話のスピードでは、つい過去形や単純な現在形で済ませてしまう。

M先生との会話で、この穴は2回はっきり見えました。

#1 “I got friends” → “I have made friends”——友達は「できた」ではなく「作ってきた」

留学生活の話で、「こっちで良い友達ができたんだ」と伝えたかったときのこと。

💬 僕が言った英語

“I got very good friends here.”

(意図: ここで本当に良い友達ができた)

すかさず、M先生がこう言い直してくれました。

💬 講師のフィードバック(M先生・アメリカ)

“You can say I made, well, I have made very good friends here. It’s not over, so I have made very good friends.”

訳:「I have made very good friends」と言えるよ。まだ終わってない関係だから、現在完了でね。

ポイントは “It’s not over”(まだ終わっていない)でした。

友達ができて、その関係が今も続いている

この「過去から今につながっている感じ」を、英語は現在完了 have made で表します。

❌ 僕の言い方

I got friends(過去の一点で「手に入れた」感じ。関係が切れて聞こえる)

✅ ネイティブの言い方

I have made friends(作ってきて、今も続いている)

例えるなら、got は「点」、have made は「線」です。

日本語の「友達ができた」はどちらにも訳せてしまうので、つい過去形の点で止めてしまう。

でもネイティブの頭の中では、続いている関係は線で描かれているんですよね。

💡 ポイント: 「今も続いている」なら現在完了。got で点にせず、have+過去分詞で線にする。

#2 “I cooked three times” → “I have cooked this three times”——経験は積み上げて語る

イカスミパスタを30回以上作っている、という料理の話でのこと。

「自分でも3〜4回は作った」と言おうとしました。

💬 僕が言った英語

“I cooked maybe three, four times.”

(意図: 今までに3、4回くらい作ったことがある)

💬 講師のフィードバック(M先生・アメリカ)

“You can say, I have cooked this maybe three or four times.”

訳:「I have cooked this maybe three or four times」と言えるよ。

ここでも現在完了でした。

「これまでの人生で何回やったか」という経験の回数を語るとき、英語は have+過去分詞を使います。

“I cooked” だと「(あのとき)作った」と特定の過去の話に聞こえてしまう。

ついでに小さな直しがもう1つ。

“three, four times” ではなく “three or four times”

日本語は「3、4回」と読点でつなげますが、英語は or でつなぎます。

💡 現在完了が顔を出す3つの場面

  • 継続: ずっと〜している(I have lived here for two years)
  • 経験: 〜したことがある(I have cooked this a few times)
  • 完了・結果: 〜してしまった/今その状態(I have made friends)

この3つは中学で習います。

でも会話の速度で正しく出せるかは、まったく別の話なんですよね。

💡 ポイント: 「今までに何回」「今も続く」は現在完了。過去形で点にしない。

シマちゃん

シマちゃん(読者代表)

現在完了、習ったはずなのに会話だと過去形で済ませちゃう…まさに僕だ。

フクさん

フクさん(筆者)

正直、僕も100回以上直された。でも「続いてる?」って自問するクセがつくと、だんだん出るようになるよ。

海外生活・旅行で直された表現(#3〜#7)

次は、海外生活と旅行のリアルな場面で直された5つ。

空港、飛行機、電車、キッチン——どれも英会話の定番トピックです。

だからこそ、ここでズレると毎回同じ場所でつまずきます。

#3 “transit flight” → “connecting flight”——乗り継ぎ便はこう言う

ロシア経由でヨーロッパに行ったときの話をしていたときのこと。

「乗り継ぎだけで、空港の外には出ていない」と言おうとしました。

💬 僕が言った英語

“Only transit flight.”

(意図: 乗り継ぎだけ。トランジット)

💬 講師のフィードバック(M先生・アメリカ)

“Yeah, we say connecting flight. Or you had a connection flight.”

訳:それは「connecting flight」って言うよ。または connection flight ね。

「トランジット」は和製英語というほどではないのですが、日常会話では connecting flight が圧倒的に自然でした。

「乗り継ぎ便」は connecting flight。

「乗り継ぎ(の行為そのもの)」は connection。

旅行の予約サイトや空港の案内表示でも connecting をよく見かけます。

1回覚えてしまえば、空港の会話がぐっと楽になる単語です。

💡 ポイント: 乗り継ぎ便は connecting flight。transit は会話ではあまり使わない。

#4 “tilt the seat” → “recline the seat”——座席を倒すの定番動詞

帰国便で隣の席が空いていて、「席を少し倒せた」と言いたかったとき。

💬 僕が言った英語

“We could tilt our seat a little bit.”

(意図: 席を少し倒すことができた)

最初は M先生も “you can adjust the seat” と優しく拾ってくれたのですが、すぐに「ちゃんとした単語があるよ」と教えてくれました。

💬 講師のフィードバック(M先生・アメリカ)

“Well, there’s a term for that, we could recline. You know this, recline the seat.”

訳:それ用の単語があるよ、recline ね。recline the seat って言うんだ。

tilt は「傾ける」一般。

でも飛行機や椅子の「背もたれを倒す」は recline がドンピシャの動詞でした。

面白いのは、recline という単語自体は知っていたこと。

知っているのに、会話の瞬間には tilt が口から出てしまう。

「知っている」と「とっさに選べる」は、本当に別物だと痛感しました。

💡 ポイント: 座席を倒すは recline。知ってる単語を「とっさに選ぶ」訓練が要る。

#5 “online booking” → “make a reservation / pre-order”——bookingはホテルの語感

クリスマスのKFCをオンラインで予約する、という話のとき。

「オンラインで booking できる」と言いました。

💬 僕が言った英語

“Online booking or reservation, booking, maybe.”

(意図: オンラインで予約できる)

💬 講師のフィードバック(M先生・アメリカ)

“Booking to me is like a hotel. You can make a reservation, or you can place an order, you can pre-order.”

訳:bookingって私にはホテルっぽく聞こえる。make a reservation か place an order、pre-order の方がいいよ。

booking が間違いというわけではありません。

ただ M先生の感覚では、booking はホテルや旅行の予約の語感が強いとのこと。

💡 「予約」の使い分け

  • レストラン・席: make a reservation
  • 商品・料理を前もって注文: pre-order / place an order
  • ホテル・旅行: booking もOK

「予約」という1語に、英語は複数の動詞を割り当てている。

日本語の便利な1語を、場面ごとにほどいていく感覚です。

💡 ポイント: 食事の予約は reservation、商品の事前注文は pre-order。booking はホテル寄り。

#6 丸ごと矯正された “That was my worst airport experience ever.”

これは単語ではなく、文ごと言い直してもらった例です。

年始の帰国便。空港が大混雑で、荷物を預けるだけで2時間半。

保安検査も長蛇の列で、危うく搭乗時刻に間に合わないところでした。

その地獄を説明しようとして、僕はしどろもどろになりました。

💬 僕が言った英語

“That was the worst experience in the airport, I think.”

(意図: あれは空港で一番ひどい体験だった)

💬 講師のフィードバック(M先生・アメリカ)

“That was my worst airport experience ever. That’s what you can say in this situation.”

訳:こういうときは「That was my worst airport experience ever」って言えばいいよ。

並べてみると、自然な方がはるかにスッキリしています。

“the worst experience in the airport” を、“my worst airport experience” と圧縮する。

airport を experience の前に置いて1つの名詞のかたまりにして、最後に ever(今までで)を足す。

❌ 僕の言い方

the worst experience in the airport(前置詞句で後ろから説明。もたつく)

✅ ネイティブの言い方

my worst airport experience ever(名詞を前に重ねてスッと言う)

日本語の語順のまま「空港での一番ひどい体験」と組み立てると、どうしても前置詞句が後ろに伸びます。

ネイティブは名詞を前にポンと重ねて、短く言い切る。

この「名詞を前に積む」感覚は、Vol.6で書いた強弱のリズムとも地続きだなと感じました。

💡 ポイント: 「場所+体験」は名詞を前に重ねて圧縮。最後に ever で「今までで一番」。

#7 “scoop out the squid” → “scoop out the insides of the squid”——抜くのは「中身」

イカスミパスタの作り方を説明していたときのこと。

下処理で「イカをかき出す」と言おうとしました。

💬 僕が言った英語

“You need to scoop out the squid.”

(意図: イカの中身(わた)をかき出す)

💬 講師のフィードバック(M先生・アメリカ)

“I think you need to say you need to scoop out the insides of the squid.”

訳:そこは「scoop out the insides of the squid(イカの中身をかき出す)」って言う必要があるね。

“scoop out the squid” だと、「イカそのものをかき出す」ように聞こえます。

実際にかき出すのは中身(わた)なので、the insides of the squid が必要でした。

日本語だと「イカをさばく」「イカをかき出す」で、対象の細かい区別をすっ飛ばせます。

英語は「何を」抜くのかを言葉にしないと、絵がズレて伝わるんですよね。

ちなみにこのとき、M先生は “grotesque”(グロい)という単語も教えてくれました。

イカスミの黒い見た目の話で盛り上がった、楽しいレッスンでした。

💡 ポイント: 「中身を抜く」は the insides of 〜。対象を省略すると絵がズレる。

シマちゃん

シマちゃん(読者代表)

どれも「知ってる単語」なのに、会話だと別の言葉が出ちゃうんだね…耳が痛い。

フクさん

フクさん(筆者)

そうなんだよ。だから「直された単語を次のレッスンで使う」を繰り返して、口に定着させていく感じ。

語彙・前置詞の小さなズレ(#8〜#11)

ここからは、1語・前置詞1つの小さなズレです。

小さいけれど、こういうのが積み重なると「なんとなく不自然な英語」になります。

逆に言えば、1個ずつ潰せば確実に自然に近づくところでもあります。

#8 “anything more” → “anything else”——「もう買わない」のelse

靴の話で、「これ以上はもう買わない」と言いたかったとき。

💬 僕が言った英語

“I don’t buy anything more.”

(意図: もうこれ以上は買わない)

💬 講師のフィードバック(M先生・アメリカ)

“I won’t buy anything else. Maybe is a better one.”

訳:「I won’t buy anything else」の方がいいかな。

直しは2か所ありました。

1つは else

「(それ以外に)もう何も」は anything more ではなく anything else が自然。

もう1つは won’t

未来の意志「(これからは)買わない」は、don’t(現在の習慣)ではなく will not = won’t です。

「もう買わない」という日本語には、未来の意志がこもっています。

そのニュアンスを won’t が拾ってくれるんですよね。

💡 ポイント: 「それ以外に」は else。未来の「もう〜しない」は won’t。

#9 “exam of Amazon” → “the exam from Amazon”——前置詞は from

AWSの資格試験を受ける、という話のとき。

「アマゾンの試験を受ける」と言おうとしました。

💬 僕が言った英語

“I take exam of Amazon.”

(意図: アマゾンの試験を受ける)

💬 講師のフィードバック(M先生・アメリカ)

“I take Amazon’s exam, or I take the exam from Amazon.”

訳:「Amazon’s exam」か「the exam from Amazon」だね。

日本語の「〜の」を、つい of で直訳してしまうクセです。

「アマゾンが提供する試験」は、所有の Amazon’s か、出どころを示す from Amazon

of だと「アマゾンについての試験」のように、意味がぼやけて聞こえます。

💡 「〜の」を of で直訳しがちな例

  • アマゾンの試験 → the exam from Amazon / Amazon‘s exam
  • 会社のイベント → a company event(of を使わず名詞を重ねる)
  • 友達からのメール → an email from a friend

💡 ポイント: 「〜の」を全部 of にしない。出どころは from、所有は ‘s。

#10 “not so close friends” → “not such close friends”——soとsuchの境目

京都出身の知り合いの話で、「そんなに親しい友達ではない」と言いたかったとき。

💬 僕が言った英語

“They are not so close friends of mine.”

(意図: そんなに親しい友達ではない)

💬 講師のフィードバック(M先生・アメリカ)

“You can say, they are not such close friends.”

訳:「not such close friends」と言えるよ。

so と such の使い分けです。

後ろに 名詞のかたまり(close friends)が来るときは such

so は形容詞・副詞を直接強める(so close、so fast)ときに使います。

❌ so + 名詞のかたまり

not so close friends(friendsという名詞が後ろに来るのでズレる)

✅ such + 名詞のかたまり

not such close friends / so close(形容詞だけならsoでOK)

「そんなに」を全部 so で済ませていたので、地味に効いた指摘でした。

💡 ポイント: 後ろが「形容詞+名詞」なら such、形容詞だけなら so。

#11 言葉に詰まったとき差し出された “at the last minute”

これは「直された」というより、詰まった僕に講師が助け舟を出してくれた例です。

大学院のグループ課題の話。

「ギリギリで終わらせるのが好きじゃない」と言いたいのに、”at the last minute” が出てこない。

💬 僕が言った英語

“I don’t really like finish, how do you say…?”

(意図: ギリギリで終わらせるのが好きじゃない、の「ギリギリで」が出ない)

💬 講師のフィードバック(M先生・アメリカ)

“At the last minute. I don’t like finishing anything at the last minute, you can say.”

訳:「at the last minute(ギリギリで)」だよ。「I don’t like finishing anything at the last minute」って言えるね。

“how do you say…?” と詰まった瞬間に、すっと正解を差し出してくれる。

これがリアルタイムの会話の一番ありがたいところです。

ついでに finish ではなく finishing(finish 〜ing で「〜し終える」)も自然に直してくれました。

辞書で “at the last minute” を引くことはできます。

でも「言いたいのに出てこない」瞬間に教われるのは、人が相手のレッスンだけです。

💡 ポイント: 「ギリギリで」は at the last minute。詰まった表現こそメモして次に使う。

時制・関係表現でネイティブが自然にする言い回し(#12〜#14)

最後の3つは、別の講師A先生(帰国前の引越し時期によく話していました)に直された表現です。

M先生とは違う角度の指摘で、特に #12 は単独で1記事書けるくらい大事なやつです。

#12 “next Wednesday” の罠——「今度の水曜」は this Wednesday

帰国の日程を伝えていたときのこと。

「次の水曜日(=今度の水曜)に発つ」と言ったつもりでした。

💬 僕が言った英語

“Next Wednesday, I think. Maybe five days from here.”

(意図: 今度の水曜=5日後に発つ)

💬 講師のフィードバック(A先生・アメリカ)

“You could say this Wednesday. Next would be two times — this would be not next week, following week.”

訳:そこは this Wednesday だね。next だと「再来週の水曜」になっちゃうよ。

ここが盲点でした。

数日後に来る「今度の水曜日」は、this Wednesday

next Wednesday は、ネイティブの感覚では来週どころか「再来週」の水曜を指すことがあるんです。

⚠️ next の落とし穴

  • 今週まだ来ていない水曜 → this Wednesday
  • next Wednesday → 話し手によっては「次の次」に取られる
  • 飛行機・予約・約束の日程で誤解すると事故になる

旅行や予約の日程をこれで間違えると、1週間ズレた約束になります。

A先生が「これは大事」という顔で念押ししてくれたのが印象的でした。

💡 ポイント: 数日後の曜日は this 〜。next 〜は「再来週」に取られる危険あり。

#13 “my closest friend” → “my best friend”——一番の友達はこう言う

連絡を取る相手の話で、「一番仲のいい友達」と言おうとしたとき。

💬 僕が言った英語

“My closest friend, that’s it.”

(意図: 一番仲のいい友達)

💬 講師のフィードバック(A先生・アメリカ)

“Would you say it’s your best friend? More common in the U.S. to say my best friend.”

訳:それ「best friend」のこと? アメリカでは my best friend の方がよく使うよ。

closest friend は間違いではありません。

ただ「一番の親友」を指すなら、圧倒的に my best friend が自然でした。

A先生いわく、「close friends(親しい友達・複数)」と「best friend(一番の親友・1人)」は別物。

1人を指すなら best friend、何人かなら close friends と使い分けるそうです。

「親しい=close」の発想で closest を作ってしまうのは、いかにも直訳的でした。

定番のかたまり(best friend)はそのまま覚えるのが早いです。

💡 ポイント: 一番の親友は my best friend。複数なら close friends。

#14 “after I got” → “after I get” / “find a place”——未来なのに過去形

最後は、未来の話なのに過去形を使ってしまうクセ。

将来「スキルを身につけたら起業したい」という話のときでした。

💬 僕が言った英語

“After I got the skills…”

(意図: スキルを身につけたら(これから)

💬 講師のフィードバック(A先生・アメリカ)

“It’s going to be get — after I get some experience.”

訳:そこは get だよ。「after I get some experience(経験を積んだら)」ね。

「〜したら」という日本語が過去形っぽいので、つい got にしてしまう。

でも内容はこれから先の話なので、現在形 get が正解です。

英語には「時・条件を表す副詞節では、未来のことも現在形で言う」というルールがあります。

after / when / if のあとは、未来でも現在形。これを会話の速度で守るのが難しいんですよね。

同じA先生との別の回では、家探しの話で find a place も教わりました。

💡 同じ回で直された関連表現

  • after I got → after I get(未来でも現在形)
  • many residents available → there’s not many places available(residentは「住人」)
  • find a place(家・部屋を見つける、の定番)

residents(住人)と place(物件)の取り違えも、日本語の「住居が空いている」を直訳した結果でした。

💡 ポイント: after / when / if のあとは未来でも現在形。物件は place、住人は resident。

シマちゃん

シマちゃん(読者代表)

next Wednesdayが再来週って…これ知らずに予約してたら確実にやらかしてたよ。

フクさん

フクさん(筆者)

ここが一番「教わってよかった」ってやつ。日付がズレると本当に事故るからね。

なぜこのミスが起きるのか——直訳と「完了の感覚」の不在

14個を並べてみると、原因はだいたい2つに収束します。

1つは、ずっと言われている日本語からの直訳

「〜の」を of に、「ギリギリで」を頭の中で組み立てようとする。

日本語の便利な1語を、英語の場面ごとの言葉にほどけていないんですよね。

もう1つが、今回はっきり見えた「完了・継続の感覚」の不在です。

⚠️ 日本人がやりがちな根っこのクセ

  • 「続いている / 経験した」を過去形の点で済ませる(現在完了の不在)
  • 未来の「〜したら」を過去形で言う(時・条件節のルール)
  • 「〜の」をすべて of で直訳する
  • 定番のかたまり(best friend / connecting flight)を自作してしまう

日本語には現在完了という形がありません。

だから「友達ができて、今も続いている」という時間の幅を、英語に移すときに落としてしまう。

知識がないわけじゃないんです。

日本語の設計図のまま英語を建てているから、同じ場所が歪む。

じゃあどう直すか。

僕がレッスンと併用して効いたのは、この4つです。

✅ 僕がやって効いた直し方4つ

  • 直された表現を1個ずつメモ: その場で言い直された英語を録画から拾う
  • 「続いてる?」と自問するクセ: 過去形を言う前に現在完了か確認する
  • 定番のかたまりで覚える: connecting flight / best friend を1語感覚で
  • 次のレッスンで意識的に使う: 使って初めて口に定着する

特に効いたのは、最後の「次のレッスンで使う」です。

メモするだけだと、また同じミスをします。

直された表現を次の回でわざと使ってみると、講師が「お、使えてるね」と拾ってくれる。

この一往復で、ようやく自分の言葉になるんですよね。

まとめ——14個の「通じるけど不自然」一覧

今回の14個を一覧にしておきます。

復習用にどうぞ。

#❌ 僕の表現✅ 自然な表現
1I got friendsI have made friends(現在完了)
2I cooked three, four timesI have cooked this three or four times
3transit flightconnecting flight
4tilt the seatrecline the seat
5online bookingmake a reservation / pre-order
6the worst experience in the airportmy worst airport experience ever
7scoop out the squidscoop out the insides of the squid
8don’t buy anything morewon’t buy anything else
9exam of Amazonthe exam from Amazon
10not so close friendsnot such close friends
11(言葉に詰まる)at the last minute
12next Wednesday(今度の水曜のつもり)this Wednesday
13my closest friendmy best friend
14after I gotafter I get(未来でも現在形)

あらためて見ると、難しい単語は1つもありません。

現在完了も、this/next も、from も、全部中学で習う範囲です。

ズレていたのは知識ではなく、会話の速度でそれを選べるかどうかでした。

テストのスコアでは測られない部分なので、TOEFL108でもこのザマです。

でも逆に言えば、ここは1個ずつ潰せば確実に自然に近づきます。

シマちゃん

シマちゃん(読者代表)

全部知ってる単語なのに、っていうのが逆に救いかも。覚え直しじゃなくて「選び直し」だもんね。

フクさん

フクさん(筆者)

そうそう。だから絶望しなくていい。1単語ずつ「選び直す」だけ。僕もまだ途中だしね。

この「通じるけど不自然」は、独学だと一生気づけない

最後に正直な話を。

今回の14個、僕は1つも自力で気づけませんでした

文法書を読めば、現在完了も this/next も載っています。

でも「あなたの I got friends は関係が切れて聞こえる」「その next は再来週だよ」。

こういう指摘は、リアルタイムで聞いてくれる相手がいないと出てきません。

僕の場合、その相手がCamblyのネイティブ講師でした。

レッスンが全部録画されるので、直された表現をあとから何度でも拾えたのも大きかったです。

Camblyをどう使い倒したかは、こちらにまとめています。

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次回予告

「Cambly 300回の記録」シリーズ、まだまだ続きます。

次回は海外生活のトラブル英語編を予定しています。

「人生最悪の空港体験」「検疫で全部詰め直し」など、海外で本当に困った場面の英語を集めます。

※ 本記事にはアフィリエイトリンク(PR)が含まれます。料金・サービス内容は2026年6月時点のものです。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

純ジャパからTOEFL iBT108を取得し、世界Top15大学院(QS/THE)をGPA4.0で修了。
Camblyを2年以上使い倒した英語学習メンター。精神論ではなく再現性のある方法を伝えます。

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